2002年6月27日(木)「しんぶん赤旗」
総務省に情報公開を請求したら、所属団体の幹部に呼び出されて、開示請求を取り下げるよう圧力をかけられていたことが、二十六日の衆院内閣委員会で明らかになりました。日本共産党の吉井英勝衆院議員がとりあげたもので、団体に圧力をかけさせた総務省を追及しました。
情報公開を請求していたのは、行政書士で金沢市在住の重森憲司さん(55)と徳島市在住の石橋吉治さん(63)。四月から五月にかけ、行政事務のオンライン化にかかわる行政書士法改正の経緯についての行政文書七件を総務省に開示請求しました。
ところが、五月半ば両氏は、所属する日本行政書士会連合会(会長盛武隆氏)から招集をうけ、盛武会長らからいきなり情報公開の開示請求を取り下げるよう求められました。さらに石橋さんは、二十四日にも盛武会長から電話で「自治行政局の課長補佐から『取り下げを頼むといっておいてくれ』といってきた」と再度取り下げを迫られました。
吉井議員は「開示請求情報を使って団体に圧力をかけさせたことは行政としてあってはならないことだ。とりわけ情報公開法を所管する総務省がおこなったことは、その影響と責任の重大性からみて大問題だ。ただちに調査し報告すべきだ」と要求しました。
片山虎之助総務相は、調査することを約束しました。