2002年6月26日(水)「しんぶん赤旗」
質問する春名議員=25日、衆院委 |
片山虎之助総務相の岡山市内の地元事務所に、昨年十月から市内の建設会社が男性社員を私設秘書として派遣し、給与を全額負担していた問題で、この社員が、昨年七月の参院選で、片山氏の選挙運動をしていたことが明らかになりました。二十五日の衆院総務委員会で日本共産党の春名直章議員の追及に対し、「正規の手続きの運動員の一人だ」と片山氏が答えたもの。
春名氏が、参院選のとき、「(社員の)給与はどこから出ていたのか」と質問したのにたいして、片山氏は「分からない」と答弁。春名氏は、社員を派遣した建設会社は国の事業を多数受注しており、もしそこから社員の給与が出ていたとすれば、「国と…請負その他特別の利益を伴う契約の当事者」による寄付を禁じた公職選挙法第一九九条に違反すると指摘し、「きちんと調査し、報告すべきだ」と迫りました。
片山総務相は「報告するか分からないが、調査はする」とのべました。
春名氏は、建設会社が給与負担のうえ社員を派遣したのは、企業献金にあたり、昨年十月半ばからの二カ月半にわたり政治資金収支報告書に記載がなかった(その後修正)のは政治資金規正法違反であり、「(同法の)担当大臣として、あまりにも軽率だ」と責任を追及。片山総務相は「向こう(会社)から勉強したいということで始まった。契約とか責任とかいう話ではない」と無責任な態度に終始しました。