2002年6月22日(土)「しんぶん赤旗」
「解同」(部落解放同盟)の学校介入を受け過労死した高知市立朝倉中学校の元校長の公務災害の認定を求めていた澤谷裁判で、高知地裁(亀田廣美裁判長)は二十一日、元校長の死が公務災害と認定する原告勝訴の判決を出しました。
「解同」高知市協は当事者間で解決していた問題を「差別事件」として蒸し返し、朝倉中学校の教育に介入。この攻撃から学校の主体性と子どもたちを守ろうとした澤谷楠寛元校長に対し、「解同」は糾弾会や同盟休校をちらつかせて、激しい脅し、圧力を加えました。このような「解同」の学校介入を受けるなか、澤谷元校長は一九九〇年、大動脈瘤(りゅう)破裂で死亡。
地方公務員災害補償基金高知県支部は、これを公務外の災害と認定しました。このため、妻の寿美さんが同基金高知県支部を相手に、その認定の取り消しを求め同地裁に提訴していたもの。
判決は、楠寛元校長の死亡が、「解同」の学校介入などによるストレスによってもたらされたものであるとして、公務外の災害であるとする認定の取り消しを命じています。