2002年6月22日(土)「しんぶん赤旗」
十九日にあっせん収賄容疑で逮捕された鈴木宗男衆院議員の議員辞職勧告決議案が二十一日、衆院本会議で可決されました。決議案は日本共産党、民主党、自由党、社民党の野党四党が共同で提出していたもの。国会議員に対する辞職勧告決議案が可決されたのは、一九九七年の友部達夫元参院議員(オレンジ共済事件で逮捕)以来二人目で、衆院では初めてです。
自民党はこれまで二度にわたり決議案の本会議上程に反対してきましたが、今回は賛成に回りました。同党は決議案に賛成するよう党議拘束をかけたにもかかわらず五人が採決の直前に退席し、一人が採決に反対して起立しませんでした。ほかに無所属議員一人が退席しました。
本会議に先立つ衆院議院運営委員会で日本共産党の児玉健次議員は、決議案について「鈴木議員が国民の厳粛な信託をふみにじった自らの責任を自覚して議員を辞職することを、本院の意思として勧告するもの」であり、「本院の自浄努力の発露だ」と意見を表明しました。