2002年5月31日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党は三十日、乳幼児医療費無料化法案を参院に提出しました。賛同者に島袋宗康、高橋紀世子両参院議員が名を連ねました。同法案は、国の制度として乳幼児の医療費を小学校入学前まで窓口負担無料(所得制限なし)にするというもの。支給にかかる費用は国が二分の一、都道府県と市町村がそれぞれ四分の一ずつ負担します。
国に乳幼児医療費助成制度の創設を求める意見書を採択した地方議会は、三十六都道府県、千二百を超える市区町村に広がり、全国市議会議長会も二十八日に国に対する要望書を可決しました。
日本共産党国会議員団乳幼児医療費無料化実現プロジェクトチーム代表の井上美代参院議員の話 乳幼児の医療費無料化を国の制度とすることは、子どもの健やかな成長を国が直接応援し、安心して子育てのできる社会を築く大切な一歩です。これまで、地域のみなさんの運動が自治体独自の補助制度をつくる力となり、いま、自治体が国に対し制度創設を一致して要望しています。この声にこたえるのが、政治の大切な役割だと思います。草の根の運動とむすんでさらに世論を高め、法案の審議、成立めざしてがんばります。