日本共産党

2002年5月27日(月)「しんぶん赤旗」

有休とれます

牛めしチェーンのバイト青年

労組つくってさっそく成果


 全国に牛めし店など約四百五十店舗を展開する大手飲食チェーン「松屋フーズ」(本社、東京・練馬区)で働くアルバイト青年が待遇改善を求めて労働組合「首都圏青年ユニオン」(注)に加入し、「松屋分会」(近藤歩分会長)を結成。初めての団体交渉で有給休暇の「完全消化」を会社側と確認しました。

 労組を結成したのは、東京・調布市にある同チェーン深大寺店で働く学生アルバイトら。同チェーンでは接客態度や衛生管理などについて本社による抜き打ち「監査」があり、成績の悪かった同店では、アルバイトの時給を引き下げるなどの“処分”を受けていたといいます。

 また同社では、これまでアルバイトの有休制度について説明されず、取得は事実上できませんでした。

 同分会が十四日に初めて行った団体交渉では、「有給休暇の消化」「就業規則の周知徹底」と、「監査」による罰則は会社の制度として存在しないことを確認しました。

 その結果、一年半勤務した組合員の場合、九日間の有給休暇があり、一日につき五・五時間分(約五千円)の給与が支給されることになりました。

 アルバイトを含めた同社の従業員は、約一万人(常時三千人程度)。青年ユニオンでは、「バイトも有給休暇取れます。いますぐ使えます」と、松屋で働くアルバイトに制度を紹介するハガキ大のカードを作製。“松屋に行ったら手渡すキャンペーン”にとりくんでいます。

 同ユニオン役員の阿久津光さんは「困ったことや有給休暇についての質問があれば、気軽に連絡を」と話しています。


 首都圏青年ユニオン 二〇〇〇年十二月に結成されたアルバイト、パートなどの青年でつくる労働組合。青年ならだれでも一人でも入れます。組合員は約百人、ほとんどがフリーターです。今年三月には、大手飲食チェーン「プロント」で、アルバイト全員の「有休消化促進」で労使協定を結ぶなど、大きな成果をあげています。

 首都圏青年ユニオン松屋分会(東京公務公共一般労組内)

03(5395)5359

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seinen‐u@seinen‐u.org

 


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