2002年5月25日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党、民主党、自由党、社民党の四野党主催による「個人情報保護法案の廃案を求める緊急集会」が二十四日、国会内で開かれました。作家の城山三郎氏、ジャーナリストの櫻井よしこ氏、日本弁護士連合会など、法案に反対している個人、団体代表を含め、約百五十人が参加し、報道、言論の自由の侵害を許さない熱気に包まれました。
主催者として、各党の代表があいさつ。日本共産党の志位和夫委員長は「自民党という政党は、プライバシーという国民の切実な願いを、“悪魔の一振り”で、別物に変えてしまう」とのべ、法案は「疑惑政治家保護法案」だと強調。報道機関なども対象にした法案の「基本原則」は、罰則つきでなくても、名誉棄損などの裁判に影響する可能性があること、フリーライター、小説家、写真家など個人については、罰則が適用されない保障は何もなく、報道・表現の自由が脅かされるのは明らかだと指摘し、「廃案に追い込むため、力を合わせて頑張りぬく」と訴えました。
民主党の鳩山由紀夫代表、自由党の藤井裕久幹事長、社民党の土井たか子党首は「野党が一致して廃案に向けて頑張ります」と決意表明しました。城山氏は「(報道・言論に)大きな網をかけられたら物が書けなくなる」と法案の危険性を告発。櫻井氏は「二十一世紀にはいり、メディアを規制しようとする法案を出す国はない」と訴えました。