2002年5月24日(金)「しんぶん赤旗」
野党四党首会談後の共同記者会見で日本共産党の志位和夫委員長がおこなった発言(大要)は次の通りです。
二つの合意事項が確認できたことは、大きな意味をもつものだと思う。
小泉内閣については、発足からの一年間で、経済失政、金権腐敗の自浄能力の欠如、外交能力の欠如など、あらゆる面で政権運営の資格がないというのが明りょうになったもとで、早期の退陣をすべきだという確認をした。
もう一点の有事三法案の問題では、内容面では(各党)それぞれの立場があるわけだが、政府の答弁が支離滅裂で、国民をとうてい納得させうるようなものではないこと、そして法案の矛盾点、問題点がつぎつぎ噴出しているのが現状であるという認識では、一致をした。
それから、もう一点、与党が一方的に月内の法案の衆院通過を出口を決めて、(その)出口にあわせて公聴会の設定を強行採決するという暴挙に出た。
これについては、(自民党の)久間(章生・有事法制特別委)筆頭理事が「月内の衆院通過が必要で、そのために公聴会はこういう日程で決めたんだ」とのべている。要するに、“出口先にありき”という、議会制民主主義のルール破りだ。
こんどの有事法案のような自衛隊の武力の行使や国民の自由や人権にかかわる問題については、ほんとうに徹底的な審議が保障されるべきだが、それをやらないで、出口を決めて一気かせいに一方的に強行するというルール破りを与党の側がやっている。
この暴挙に強く抗議して結束して対処するということを決めたのも、ひじょうに大事な合意点だったと思う。
こういう立場でわが党も力をあわせて奮闘していくつもりだ。