2002年5月22日(水)「しんぶん赤旗」
質問する井上美代議員=21日、参院厚生労働委員会 |
障害者の自立のため解決が求められている無年金障害者の問題について、坂口力厚生労働相は二十一日の参院厚生労働委員会で「今国会の最後までに(解決のための)私の案を示したい」とのべました。日本共産党の井上美代議員の質問にたいする答弁。
無年金障害者は、国民年金の加入が任意だった時代に、けがなどで障害を負った当時の学生や専業主婦らが中心で、全国に約十万人いるとされ、年金支給を求める訴訟も起きています。
井上氏は、坂口厚労相がこの問題を「検討している」と国会で答弁しているが、「どこでどういう検討がされているのかが見えない」として、厚労省の姿勢をただしました。
坂口厚労相は、年金局や障害福祉部にただしても「うちの関係ではない」とされるなど「私のいうことがたらい回しになっている」と説明。この問題を「幅広い観点から検討する」とした一九九六年からの「障害者プラン」の施策にそった問題解決に向けて、「厚生労働省として、しっかり案を示さなければいけない」と答弁しました。