2002年4月25日(木)「しんぶん赤旗」
急増を続ける輸入野菜の問題で、日本共産党の中林よし子議員は二十四日の衆院農林水産委員会で、適切なセーフガードの発動を求めました。
中林氏は、中国からの輸入量は前年比で、タマネギ385%、ニンジン144%、キャベツ217%、ブロッコリー201%と急増していることを指摘。昨年四月〜十一月に実施された暫定セーフガード期間中の輸入量と比べ、最新のデータでは、たたみ表367%、ネギ356%、生シイタケ376%にもなっている実態を示しました。
中林氏は、セーフガードの本発動に代わって行われている民間ベースの話し合いについて「日本側の思うような話し合いになっていない」とし、「最近の野菜輸入の第一はみんな中国。対中セーフガード(発動)を検討すべきときではないか」とただしました。
武部勤農水相は「日中合意以後(輸入量)は低水準に維持されている」とし、「対中セーフガードを発動するような状況にない」と答えました。
中林氏は「(セーフガードは)WTOの貿易ルールの中で決められたそれぞれの国内の産地を守っていく当たり前のルールなのだから、ルールにのっとったセーフガード発動をぜひ進めていただきたい」と要求しました。