2002年4月23日(火)「しんぶん赤旗」
参院本会議で二十二日、鳥獣保護法「改正」案が、自民、公明、民主、社民党などの賛成多数で可決・成立しました。
日本共産党は、「改正」案は一九九九年の改正で盛り込まれた三年後の見直し条項が守られておらず、従来の狩猟中心の枠内にとどまるとして、反対しました。
これに先立ち、十八日の環境委員会で岩佐恵美議員が質問しました。漢方の原料として高く売れるクマの胆のう(ユウタン)を得るために、安易な有害駆除が行われているのではないかと指摘し、クマを販売禁止鳥獣に指定すべきだと主張しました。小林光自然環境局長は、「自由な販売がクマに及ぼす影響を検討し、販売禁止の必要性の判断をしたい」と答えました。
渡り鳥の必要な餌場であり、国際的にも重要な渡り鳥の中継地である愛知県の汐川干潟についても質問。「ラムサール条約登録に向けた取り組みはどうなっているか」とただしました。大木浩環境相は、「地元にも働きかけ、登録に向けて努力しているところだ」と答えました。