2002年4月23日(火)「しんぶん赤旗」
衆院議院運営委員会は二十二日の理事会で、「戦争国家法案」(有事三法案)を審議するため五十人規模の特別委員会設置を二十三日の本会議で議決することを決めました。日本共産党は「憲法違反の法案を審議する委員会の設置は認められない」と反対しました。
席上、自民党は「法案の関係省庁が広範囲にわたるので、四十五人規模の特別委員会を設置したい」と提案。特別委の「委員長候補」が首相官邸に呼ばれて小泉首相に「激励」されたことについては、「一連の流れのなかで、不手際があったことをおわびしたい」と陳謝しました。
これにたいし民主党、自由党は、「五十人規模」を主張。社民党も「十分な審議がなされることが前提で、五十人規模に」とのべました。
日本共産党の児玉健次議員は「法案は、日本国憲法の戦争放棄、基本的人権の尊重という侵すことのできない原則を踏みにじるもので、憲法とまったくあいいれないものだ。そのような法案を審議する委員会の設置は認められない」と主張。特別委の「委員長候補」なる人物を首相が事前に「激励」することなどは「許しがたい事態だ」と批判しました。