日本共産党

2002年4月2日(火)「しんぶん赤旗」

BSE

農水省の失政明記

調査委最終案 肉骨粉禁止怠る


 BSE(狂牛病)への行政対応を検証してきた「BSE問題に関する調査検討委員会」(農水相と厚生労働相の私的諮問機関)がまとめた報告書の最終案が一日、明らかになりました。一九九六年に感染源とされる肉骨粉の牛への使用を行政指導にとどめた怠慢について「重大な失政と言わざるを得ない」と明記、正式に農水省の行政責任を問う方針が固まりました。検討委は二日午後に報告書を両相に提出します。

 肉骨粉の牛への使用については九六年四月のWHO(世界保健機関)の使用禁止勧告を受け専門家から法的禁止を求める意見が出されていました。農水省は、これを無視して、法的禁止を怠りました。

 報告書の最終案は、「農水省の政策決定に最も大きな影響を与えているのは農林関係議員」と指摘し、「政官癒着が政策決定の不透明性を助長してきた」と指弾しました。

 


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