2002年3月30日(土)「しんぶん赤旗」
解雇撤回、労働債権確保をもとめてたたかっていた全日本金属情報機器労働組合(JMIU)池貝支部の争議が二十九日、横浜地方裁判所で勝利和解しました。
工作機器メーカー池貝(本社・川崎市)は昨年二月、民事再生法を申請して事実上倒産。五百五十人の労働者を全員解雇し百二十人を一年間の期間契約社員として再雇用する、退職金は全額支払えない、としていました。
今回の和解内容は、(1)会社はJMIU組合員の解雇を撤回し、希望する十五人の組合員を再雇用する(2)解決金を含め、労働債権を全額確保する(3)稲川昭司前社長は、倒産にいたらしめた道義的責任を果たす立場から、謝罪するとともに私財を提供する(4)労資関係を正常化し、会社再建を成立させるため、相互に協力する場として、労使再建委員会を設置する――など。
JMIU池貝支部の桜井和夫委員長は「銀行の不良債権処理とのたたかいという困難な争議でしたが、全国のみなさんのご支援で解決することができました。今日の和解を土台に、会社の再建と労働者の雇用と労働条件を守るために全力をあげます」と語りました。
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