2002年3月30日(土)「しんぶん赤旗」
創価学会は二十八日、「会則」を改定し、「『三代会長』は『永遠の指導者』」とすることを決定。二十九日付「聖教新聞」一面で伝えました(改定会則全文は後日発表としている)。
それによると改定の第一は会則冒頭に「前文」を新設したこと。ここで「『三代会長』に貫かれる師弟不二の精神と広宣流布実現への死身弘法の実戦こそ『学会精神』であり、永遠の規範である」と規定しました。
「三代会長」のうち牧口初代、戸田二代会長はすでに死去しており、実際上は池田大作三代会長(現名誉会長)が「永遠の指導者」(同紙)となり、かねてから伝えられてきた“池田本仏”論の具体化とも見られています。
さらに本文の「教義」の項では従来の「日蓮正宗の教義に基づき」や「日蓮正宗大石寺に安置せられている本門戒壇の大御本尊を…」という表現を削除して、本尊規定を「…三大秘法の大御本尊」などとし、会員の活動についても「日蓮正宗の教義を遵守し」から「この会(創価学会のこと)の教義を遵守し」に改めるなど、日蓮正宗との決別を公然化させています。
創価学会は九一年に日蓮正宗から破門されて以後、宗門攻撃を強める一方、総務会で改変可能な「会則」の部分改定をしてきましたが、教義そのものにかかわる改定は初めて。同時に、宗教法人「創価学会」規則では依然として「本門戒壇の大御本尊を本尊とし、日蓮正宗の教義に基づき…」と規定されており、宗教法人上の名目と実態の格差がより鮮明になっています。
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