2002年3月29日(金)「しんぶん赤旗」
森川明候補を先頭に京都府知事選挙をたたかっている「民主府政の会」は、自民党府政の継続をめざす山田陣営が「森川候補と中川候補の密約」などと、いっせいにデマ宣伝をしていることについて、二十七日に「抗議と撤回を求める」申し入れをおこないましたが回答がなかったため、二十八日、遅くとも二十九日の午後二時までに回答するよう再度申し入れました。
この申し入れは、河内一郎選挙事務所事務長、新井進事務次長(府議)がおこない、山田選挙事務所事務長の田坂幾太府議が応対しました。
田坂事務長は、最初、具体的な根拠を挙げることができず、「演説内容は承知していない」と答えるにとどまりましたが、「会」側の「個人演説会で府・市会議員が発言していることであり、責任をもって事実を調べ、回答するべきだ」との指摘にたいし、「検討する」と答えました。
自民党は京都府知事選でのきびしい情勢判断にたって中央レベルからも業界団体への締めつけを強める活動に乗り出しました。
二十六日開かれた役員連絡会、正副幹事長会議で山崎拓幹事長ら執行部から京都府知事選への支援を要請する発言があいつぎました。
甘利明筆頭副幹事長は京都府知事選、横浜市長選の対応協議のために開かれた二十五日の選対小委員会で、党本部として業界団体本部への訪問活動を展開する方針が決まったと報告。京都府などにある関連下部組織へ「支援の指示」の徹底をはかる要請など、全力をあげるとして党内の協力を求めました。
すでに自民党の参院比例代表選出議員は続々京都入り。二十五日は岩井国臣参院議員(建設官僚出身)が建設業界、二十八日は不動産業界を支持基盤にする清水達雄参議院議員(元国土庁事務次官)がビル協会や不動産関連業界、JR出身の野沢太三、中島啓雄両参院議員がJR関連事業所、私鉄などへテコ入れに入ります。
鈴木宗男、加藤紘一両衆院議員の疑惑で批判のマトになっている政官業癒着構造に頼る相変わらずの業界選挙で巻き返しをはかる構えです。
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