2002年3月29日(金)「しんぶん赤旗」
自民党の橋本派は、六月五日に派閥の資金集めのため六億円パーティーを計画しています。同派に所属する鈴木宗男衆院議員の疑惑や、“金庫番”秘書が逮捕された加藤紘一元幹事長の問題で、企業献金が批判を浴びるなか、企業や団体に大量のパーティー券を押しつける従来型資金集めに動き出しました。
橋本派では、一枚二万円のパーティー券三万枚をさばくとしています。二万枚(四億円)は衆院議員、残りは参院議員が分担するとしています。
パーティー券は今週中に衆参両院議員に配分。同派の資料によると、派閥会長の橋本龍太郎元首相は二千五百枚、会長代理の村岡兼造元官房長官と事務総長の野中広務元幹事長は各二千枚、閣僚経験者で派幹部の野呂田芳成元農水相、久間章生元防衛庁長官、西田司元自治相、津島雄二衆院予算委員長は各千枚、党籍離脱中のはずの同派前会長の綿貫民輔衆院議長も千枚さばくことになっています。
他の閣僚経験者は五百枚、当選五回議員二百五十枚、同四回議員二百枚、同三回議員百五十枚、同二回議員百枚、当選一回議員は五十枚が割り当てられています。
幹部クラスは企業や団体に十枚、二十枚のまとめ買いを要求して割り当て枚数を消化することになります。
ただ頼みの業界・企業は不況の真っただ中。一昨年、昨年のパーティーでは三億円以上集めたものの、大量のパーティー券が売れ残ったとされます。今回は、派閥資金への寄与度が高かった鈴木宗男議員が離党(二十八日付で橋本派を退会)したことの影響も出そうです。
自民党各派は、通常国会開会中にそれぞれ派閥パーティーを予定し、各派入り乱れてパーティー券の販売合戦が始まっています。
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