日本共産党

2002年3月16日(土)「しんぶん赤旗」

電機大手労働者ら

妥結直後に賃下げ・凍結提案に怒り

“労働協約を守れ”


 今春闘でベースアップ・ゼロ、定期昇給維持を回答した直後、松下、NECなど電機大手が賃下げ、凍結の逆提案をしたことに各職場で怒りが高まっています。

 「やっぱり東芝もか」。十五日、東芝青梅事業所(東京)の三十代の労働者が腹立たしげです。ベアゼロに続き、会社は定期昇給の実施を半年間延期する方針をうちだしました。会社や労組からの情報はなく、新聞報道で知りました。

 五十代の男性労働者は「経営者は見通しもなく、赤字といっているだけ。しかもリストラ経費の前倒し分を含んだもので、賃下げを強いるほどの危機的な状況にはない」と話します。

 「これは大変だ」。NECの職場では十三日、こんな声がでました。会社側は、春闘妥結後、定期昇給実施の半年間凍結を労組に申し入れました。社内に設置されている健康管理センターの医療費二割負担を労働者に押しつける提案も。「そこまでするのか」「経営責任は」の声が。

 松下電器は、四月からの定期昇給の半年間凍結、時間外手当も30%から法定の25%に引き下げるなどと提案。労働者たちは「六カ月賃上げなしとは」「経営者の尻ぬぐいをさせるのか」。

 三菱電機は、時間外・休日割増率を法定水準まで引き下げるなど労働条件の見直しを提案。日本共産党三菱電機委員会は、職場新聞で「労働協約の目的である『労使間の秩序』を破るもの。内容も『ルールの見直し』といって協約を改悪する許しがたいもの」と批判。「労組無視の横暴やめよ。会社は労働協約を守れ」と訴えています。

 


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