2002年3月15日(金)「しんぶん赤旗」
二〇〇二年春闘の最大のヤマ場を迎えている十四日、全労連(全国労働組合総連合)などでつくる国民春闘共闘委員会は、賃金底上げ、リストラ反対、医療制度改悪反対などを求めて一斉に第一次全国統一行動にたちあがりました。
前日、自動車、電機、鉄鋼、造船重機の四業種でベアゼロ回答が続出。つくられた赤字を口実にした財界・大企業の攻撃を打破しようと、建交労鉄道本部、通信労組、出版労連など八単産がストを決行、二十三単産四十七都道府県で三十万人以上が参加しました。
東京都足立区の千住中居町公園ではJMIU(全日本金属情報機器労組)東部地区協議会が決起集会。半日ストライキを決行し、組合員約三百人が参加しました。
大東工業支部の芝山哲也さん(26)は、基本給8%ダウンの会社側の逆提案に怒り心頭です。「何としてもはね返したい。これでは私たち若い者の将来展望がなくなる」
仲間の藤田克彦さん(21)も、「これでは好きなサーフィンができなくなる」と、徹底的にたたかう決意です。
光陽社支部の下島博さん(53)は「体の弱い母を抱え、要求額の三万八千円は最低限のもの。ごまかしのJC相場を打ち破りたい」と話します。
集会では、JMIUの生熊茂実書記長、全労連の小林洋二議長らが「要求実現に全力をあげよう」と呼びかけました。
全労連などでつくる国民春闘共闘委員会は十四日、二〇〇二年春闘第一次統一行動をしました。通信労組、JMIU、建交労鉄道本部、出版労連などがストライキ、職場や地域での集会など全国で約三十万人が多彩に行動しました。
国民春闘共闘委員会の二〇〇二年春闘第一次全国統一行動にNTT十一万人リストラとたたかう通信産業労組は三十七都道府県の四十五拠点で二百二十一人が始業二時間の時限ストライキに決起しました。
東京・大手町にあるNTT持株会社前では、千代田・中央分会の組合員四十人が八時からストライキ集会を開きました。
「スト決行中」「怒・働くルール無視のリストラやめろ」「NTTは内部留保8兆円をはきだせ」などと大書した看板や横断幕を手に、国公労連の労働者ら全労連の支援をうけて約百人が「NTTは社会的責任を果たせ」と唱和しました。
野形葵書記長があいさつ。NTTに残ることを選択した労働者への全国配転などの不当労働行為には法的手段も視野に断固たたかうこと、外注子会社に移る労働者の就業場所や業務内容をただちに明らかにするよう求め、「約束違反の遠距離、異職種配転は許さない」と訴えました。
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