日本共産党

2002年3月13日(水)「しんぶん赤旗」

イスラエル軍 難民キャンプに侵攻

パレスチナ人30人以上死亡

議長軟禁解く 海外移動は禁止


 ガザ(パレスチナ自治区)発ロイター電などによると、イスラエル軍は十一日夜から十二日にかけ、ガザ地区やヨルダン川西岸のパレスチナ自治区、難民キャンプに大規模な侵攻を行い、パレスチナ人三十人以上を殺害、多数を負傷させました。他方、イスラエルは昨年十二月三日以来のアラファト自治政府議長の軟禁を解きましたが、依然外国への移動は禁じたままです。自治政府のアブデルラーマン事務局長は「最も重要なのはパレスチナ人民にたいする包囲を解き、彼らに対する汚い戦争を中止することだ」と強調しました。

 イスラエル軍はラマラに対し、戦車、装甲車約百両で十一日夜から侵攻を開始、十二日未明には自治政府議長の事務所がある中心部を除き、同市の大半を占領。その際、パレスチナ人少なくとも五人が死亡しました。

 イスラエル軍スポークスマンは同日、ラマラ作戦が二〇〇〇年九月以来「最大規模の軍事作戦」だと言明しました。

 これより先の十一日から十二日にかけて、最大の難民キャンプであるガザ地区のジャバリア・キャンプ(人口十万人)をはじめ、その北の村ベイトハヌーン、西岸の自治区カルキリヤ、ベツレヘム郊外のデヘイシャ難民キャンプなどに侵攻。ガザでは十二日、パレスチナ人少なくとも二十六人が死亡しました。三十両以上の戦車や装甲車で攻撃、海上からも砲撃しました。

 同軍はデヘイシャ難民キャンプで住民の男性六百人を集め、衣服を脱がせて目隠しをするなど、侮辱的行動を加えました。

 


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