2002年3月6日(水)「しんぶん赤旗」
「命の恩人です。ありがとう日本共産党」――。小泉政権による国民への「痛み」押しつけがいっそう強まるなか、日本共産党の生活相談で助けられた人たちから本紙に感謝の声が寄せられています。
「ホームレス寸前でした。年越しもできず死んでしまおうと思い詰めたんです」。ヤミ金融の被害にあった東京・港区の水上清さん(74)はこう話します。
水上さんは昨年十一月、高齢などを理由にマンション管理会社をリストラされました。一人暮らしで多額の借金を抱えていた水上さんは、年金とマンション管理人の仕事で得た収入で、月三十万円もの借金返済にあてていました。「家賃を滞納し、食べるものもなく、週一割とか十日で二割二分もの高金利のヤミ金融に手を出してしまった」
支払いが滞り、激しい取りたてが始まりました。自宅に押しかけてきてドアをたたく。「金返せ」の張り紙をする。執ように電話をかけてくる。夜は電気を消して、息をひそめ布団をかぶって閉じこもる暮らしとなりました。
自殺を考えました。以前生活相談で世話になった日本共産党の風見利男港区議に電話しました。
ただならぬ事態を感じた風見区議は、直ちに水上さん宅に急行。「自己破産すればホームレスになることもない」と話しました。
弁護士の紹介、シルバー人材センターを通じての就職。「光というか、希望が見えた。死んだつもりでやり直そう」と、生きる力がよみがえってきたのでした。
ホームレスになり六歳の長女と夫婦で一家心中未遂まで追い詰められた東京・日野市のAさん(49)は、「奥野倫子市議に一家の命を拾ってもらいました」といいます。
一家三人がホームレスになったのは昨年十月中ごろからでした。C型肝炎で病気療養中のAさんは、福島県いわき市で生活保護を受けて暮らしていたものの、保護世帯への冷たい世間の目が耐えられず、車で上京。しかし、不況と失業の嵐は激しく、職もなく、家もなく、車での生活を余儀なくされました。
おなかをすかしているのに食事を欲しがらない娘。限界になりました。「一気に楽になろう」。死に場所を求めて高尾山のほうに向かいました。排ガスを車中に引き込んで死のうとしましたが、トラック運転手に発見され命拾いしました。
以前に世話になった日本共産党の曽根肇都議に助けを求めました。曽根都議から紹介されて奥野市議に電話。Aさんは、かけつけてくれた奥野議員が「地獄に仏」だったといいます。生活保護が受けられ、アパートも見つかりました。Aさん一家は、人生の生き直しを始めています。
先の風見区議はいいます。
「生きるか死ぬかという生活相談が増えています。痛みを我慢しろという小泉政治は命を奪う政治。生きていれば良いことだってあると励まし、悪政とたたかって生きる道を語りあっています」
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