2002年3月2日(土)「しんぶん赤旗」
厚生労働省の埼玉労働局は一日、解散をきめた雪印食品の関東工場(埼玉県春日部市)で雇用保険適用基準を満たしていながら同工場が加入手続きをとっていなかった従業員が百二十二人にのぼり、これらの従業員に保険の適用をはかるため、十五日をめどに春日部公共職業安定所の職員が中心となって工場に出向き、失業保険などの手続きをおこなうことを明らかにしました。
この問題については、日本共産党国会議員団、埼玉県議団、埼玉県委員会が二月十四日、埼玉労働局に調査・申し入れをおこない、日本共産党の大森猛議員が二十二日の衆院予算委員会で「基準を満たしていながら失業保険がもらえない人が出てはならない」と追及、坂口力厚生労働相は遡及(そきゅう)適用も含めて調査を約束していました。
埼玉労働局によると基準を満たしていながら加入されていなかった従業員の内訳は、四十五歳未満の男性三十四人、女性十二人、四十五歳以上五十四歳未満の男性二十一人、女性二十八人、五十五歳以上の男性九人、女性十八人。
厚生労働省は関東工場のほか北海道、兵庫県の工場でも未加入従業員が、それぞれ三十人前後いることも明らかにしており、全工場をあわせると、さらに増加する模様です。
日本共産党埼玉県委員会は、この報告をうけ、雪印食品に、「さかのぼった分の雇用保険料のうち、労働者負担分についても会社側で支払うべきだ」と申し入れました。
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