2002年2月8日(金)「しんぶん赤旗」
「北方領土返還要求全国大会」が七日、東京都内で開かれ、日本共産党を代表して松本善明党国会議員団総会長が参加し紹介されました。
この大会に日本共産党の志位和夫委員長はメッセージ(別項)を寄せています。
お集まりの皆様の日ごろのご苦労に敬意を表すとともに、日本国民の当然の要求の実現のため、ともに頑張る決意を申し上げます。
いま日ロ両国のさまざまな動きが伝えられるなかで痛感するのは、一方的な譲歩や小手先の外交では領土問題の公正な解決が困難だということです。今日に至る問題の根源は、「領土不拡大」という戦後処理の原則に反してソ連がヤルタ協定で千島列島の引き渡しを要求し、米、英がこれを認め、日本政府もサンフランシスコ条約で千島列島の放棄を宣言したことにあります。北海道の一部である歯舞、色丹はもちろん、国後、択捉から占守までの千島全体が、一八七五年の樺太・千島交換条約で平和的に決まった日本の歴史的領土です。二十世紀の誤った戦後処理に拘束されず、それを正面からただし、堂々と返還を要求することが重要です。ロシア国民も納得せざるをえない、道理と国際法上の論拠をもつ日本外交の確立とそれを支える国民世論が、切に求められています。
大会のご成功を心からお祈りします。
日本共産党幹部会委員長 志位和夫
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