2002年1月31日(木)「しんぶん赤旗」
【ローマ29日島田峰隆】伊の三大労働組合は二十九日、ベルルスコーニ右派政権が提案している個人解雇規制の一時停止案と年金「改革」案の撤回を求めて、全国八州でストライキとデモ行進を行いました。デモには合計で約六十万人の労働者、市民が参加しました。三大労組は、伊労働総同盟、伊労働組合連盟、伊労働連合。
十四日から州レベルで連日実施しているストの一環です。労組のまとめによると、ストは全業種で四時間行われ、平均参加率は85―100%。ナポリ、ミラノ、トリノなど主要都市でそれぞれ約五万人がデモ行進し、その他の都市のデモも数千から数万人規模に膨れ上がりました。
最大労組、伊労働総同盟のコッフェラーティ書記長はボローニャの集会で、解雇規制は欧州連合(EU)の社会憲章の一部でもあることを改めて強調。「政府が考えを変更するまで、また変更を余儀なくされるまで労組は統一したたたかいを続けるだろう」と訴えました。
二十五日に続く大規模なストとデモを受け、労組との対話に消極的だった政府も、「政府は社会的対話で問題を解決するつもりだ」(二十九日、労働次官)と述べざるをえない状況です。
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