2002年1月21日(月)「しんぶん赤旗」
【ロンドン20日田中靖宏】米軍がキューバのグアンタナモ海軍基地に収容しているテロ容疑者の扱いが「非人道的」だとの国際批判が高まり、英議会の人権委員会は十九日、米政府に公式の説明を求めることを決めました。
米軍がアフガニスタンからキューバに移送したタリバンやアルカイダの容疑者が、無理やりひげをそられたり、手を縛られ目隠しをされて、おりのような独房に収容されて「残虐な」扱いをうけていることが報道されています。逮捕者の中には二十人近い英国人が含まれているといわれ、英政府は米国に対し、容疑者を「戦争捕虜」としてジュネーブ条約にのっとって正当に扱うよう要請していました。
一方、ラムズフェルド米国防長官は先週、容疑者は「違法な戦闘員」で国際条約上の権利はなく「扱いに何の気遣いもいらない」と述べていました。こうした米国の姿勢が先週の英議会で問題になり、英政府は独自の調査官を派遣。下院の人権委員会は現地から届いた写真を検討した結果、駐英米大使に公式に説明を求めることを決めたもの。クロイド委員長は、「米国に対しもっとしっかりとものをいい、人権尊重の主張をすべきだ」と述べています。
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