日本共産党

2002年1月14日(月)「しんぶん赤旗」

加藤元自民党幹事長秘書に1000万円

中谷防衛庁長官の父経営の建設会社

押収帳簿に入金記録


 自民党の元幹事長加藤紘一衆院議員の佐藤三郎秘書(61)が所得税法違反(脱税)容疑で東京国税局の強制調査(査察)を受けた疑惑で、中谷元・防衛庁長官(自民、高知二区)の父親が会長を務める建設会社「大旺建設」(高知市)の東京支店から、佐藤秘書が代表を務めていた建設コンサルタント会社に一千万円が渡った疑いのあることが十三日、関係者の話で分かりました。

 同国税局が押収したコンサルタント会社の帳簿に「大旺建設から一千万円入金」との記載があるといいます。大旺建設側は「東京支店が十日に国税当局の税務調査を受けたのは事実だが、うちの記録にはそうした記載は一切なかった」としています。

 関係者によると、このコンサルタント会社は「コーショーコーポレーション」(横浜市西区)。入金の記載があったのは一九九九年末で、大旺建設は同年前後から、山形県朝日村の大鳥トンネル工事など、同県内で行われた旧建設省などが発注する計二十億円近い工事を受注しています。

 中谷長官は防衛庁出身で、加藤氏の議員秘書を務めた後、九〇年に衆院議員に初当選。現在四期目で、小泉内閣で同庁長官を務めています。

 父親の中谷健会長(71)は「息子が秘書をやっていた関係で佐藤氏と面識はあるが、仕事の話は一切したことがない。名前を使われたとしか思えない」と話しています。

 中谷元・防衛庁長官は「身内の会社のことと公職が重なることがあってはならないと考えており、関知すべき事ではない。わたし自身全く知らない」と語りました。

 


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